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バーチャルオフィス利用者必見! 先輩起業家へインタビュー 新家元制でインストラクター事業を手掛ける 株式会社コロネット代表取締役会長 前田出さん

石田 健さん 前田出さんの出版

どんなきっかけで起業をしましたか?

僕はほとんど起業しか経験したことないんです(笑)。大学卒業して6ヶ月は勤めましたが、その後はすぐに親父の経営する商店に入りました。親父は学校の黒板を売っていたんです。黒板といえば、超衰退産業です。そこに何も考えないで行きましたね(笑)。その仕事もまったく芽が出なかったので、インテリアコーディネーターの資格を取りに行きました。まだ、当時インテリアコーディネーターの資格はできたばっかりでしたので、可能性を感じICS(インテリアコーディネーターシステム)という会社を地元の和歌山で作りました。商業施設のプランニングなどの仕事をしようと思っていました。こんな経緯なので、ほぼ真面目に勤めたことはありません(笑)。

インタビュー風景和歌山だけでは商圏が小さいので、和歌山発のレコードフランチャイズビジネスを展開する「イワキ」というレコードショップのプランニングをしました。イワキも当時は業界3位で全国120店舗くらいあって、一時はツタヤと肩を並べるくらいの大きなレコードショップだったのですよ。それがICSのそもそものお仕事ですね。商業施設のプロデュースをやっていたので、そのうちミュージカルのプロデュースなどを依頼されるようにもなりました。そして、次は選挙の仕事を依頼されるようになったんです。選挙もミュージカルといっしょなんですよ、施設に人を集めて。市長、国会議員、県知事などいろんな選挙のプロデュースをしました。40歳の時、お手伝いしていた県知事選挙で僕が応援していた方が負けてしまったので、地元にもいづらくなったので東京に出てきました。「東京で起業するぞ!」と出てきたわけではなく、負けてしょうがなくて東京で起業した感じです(笑)。

東京に出てきてからはどんなことをされていましたか?

東京に出てきた当時、日本ヴォーグ社で部長をしていた現在のパートナー(伊藤社長)に出会いました。その当時はマイナーだった「押し花」を全国展開しようということになり、現在、僕の推し進めている「新・家元制度」の原型となるビジネスをスタートするわけです。押し花では当時1万人くらいの押し花の先生がいたわけですが、生徒さんに教えるということだけではなく、商品を作り、そしてアートにしていくということを始めました。アートにするというのは具体的には結婚式の花嫁さんのブーケを押し花にするサービスをしました。これが現在の株式会社コロネットのスタートです。15、6年前のことですね。

押し花は当時マイナーだったと思うのですが、どうやってPRをしていったのですか?

そのブームを作るのに、当時の長野オリンピックを活用しました。ジャンプで日本が金メダルとったでしょ。そのときの原田選手の持っていた花を押し花にするという企画をしました。それをNHkが取り上げてくれて、さらに新聞社が取り上げてくれました。それにより一気にみなさんの中に「ブーケを押し花にする」という認識が出来ました。そして、ゼクシィに広告を投下しました。そしたら大きなムーブメントができたのです。年間25,000額の押し花を作りましたよ。このような規模になったので、全国の1万人の中から50人の方々を選出し、彼らのアトリエと組んで、この押し花事業を拡大していきました。結婚式のブーケを扱っていたので、1額あたり30,000〜50,000円の加工賃を取れる仕組みにしました。なかなかいい価格ですよね(笑)?その後、さらにそれを広げていくために桂由美さんと組んだり、広末涼子さんの使ったブーケを押し花にするという仕掛けをしてきました。結果的にはシェアの40%を取れるようになりました。

起業してからどんどん楽になっていくものですか?

起業当初は売上100万円にしたい、1,000万円にしたい!という願望があると思いますが、その位置に到達すると必ず、100万なら100万、1,000万なら1,000万分の問題があります。高い山に登りきったと思ったら、さらに奥には高い山がそびえていたというのが普通だと思いますので、飄々とやり続けることが大切でしょうね。

仕組み作りにはお金がかからないのですか?

いや、かかりませんよ。問題はこちらがよいコンテンツを持ってるかどうかが大切です。オンリーワンの技術であり、ナンバーワンになれるものが作り上げれるかどうかが大切ですよね。この押し花で言えば、腕のよい個人はたくさんいらっしゃいますが、全国に50ヶ所の窓口、受注販売網を持ってるところはありません。そのように地位を築いていきました。

いまでも押し花はブームなのですか?

インタビュー風景いや現在はこれは衰退期です。だいたいその頃からビジネスのライフサイクルは10年と言われてました。今は5年くらいなのかな?押し花もこの衰退期がくることを予測していましたので、2002年から次はビーズの事業を始めることにしました。そして、いまはビーズも終わりかけているので、次の仕掛けをしているわけです。押し花は導入期、ビーズは成長期から事業に参入しました。ビーズの方が愛好者200万人、200億円のマーケットがあるといわれていて、サイズが大きかったのですが、全国に会員組織を組織化しているところが無かったのです。チャンスを感じました。それが導入当初の頃の状況でした。

今はコロネットさんのビーズの事業はどのくらいの規模になったのですか?

ビーズは現在、15,000人くらいの先生がいます。あとはキルトとか全て含めると32,000人くらいの先生達を組織化しています。

そこからどのような収益を立てるのですか?

会費、認定費用、講習費、教材販売費の4層の構造で売上を作っています。

押し花からビーズに事業をシフトしていくにあたり、両事業で重なり合う要素はあったのですか?

それはないです。実績は募集するときには役に立ちましたが。基本的には別の市場です。具体的に実績とは6日間で高島屋に48,000人を集めた経験があるので、「我々がやればデパートに人を集めることができますよ」というのは強みでしたね。後ほど、銀座の三越でも32,000人を集めることができました。イベントを成功させ、女性自身で50,000円のビーズの通信講座をはじめて2,000人の会員を一気に集めることができました。売上1億円程度の事業をすぐに作り上げたわけです。これがビーズ事業の最初の基盤になっています。

前田さんの話をお聞きしていると、全国展開というのは非常に簡単そうに聞こえるのですが、、、

簡単ですよ。コアな人材を30名ほど集められればすぐに全国展開は可能です。たとえ全国は難しいと仮定しても、東京、大阪、名古屋くらいであればすぐに展開は可能です。私がよく教えるのですが、「まずコアな人材を30名作りましょう!」と指導しています。資金も100万円もあれば大丈夫ですよ。

前田さんの新・家元制度を使うと、他の業界にも応用できるんですよね?

インタビュー風景そうです。これまでホビークラフト(手芸)の業界で培ったものをいまは他の業界の方に指導しています。現在は30くらいの業界にも取り込んでいます。食育、育児セラピスト、マネーマネジメント、行動科学、コミュニケーション学などベストセラーの筆者達が自分達の本のコンテンツを使って、先生を育成しようと取り組んでいます。もし、ベストセラーなど無くてもオンリーワンになるコンテンツさえあれば、カリキュラム化していくということを指導しています。育児でも例えばいろんなジャンルがありますよね。育児という広いカテゴリの中では勝てなくても、絞り込んで「育児マッサージ」とか「育児の英語」にすれば、オンリーワンになれますよね。2015年には200の協会を作って、20万人の先生を生み出したいと思い、活動しています。

それはどんな方でも先生になれる可能性があるということですよね?

そうです。いままでビジネスをしてきたことがない方、これまで地元のカルチャー教室でやっていただけでしたって方でも可能性はあります。彼らにカリキュラムの作り方、器の作り方、ブランド化の仕方などを教えているのが新・家元制度です。2008年には公益法人制度の改革があり、一般財団、一般社団というのが作りやすくなりました。いままでNPOしかなかったんですが、器が作りやすくなったので事業もやりやすくなりました。

起業したい、先生になりたいという人にとってやはり大切なのはコンテンツですよね?

はい、やはりコンテンツが無い人にとってはカリキュラム化するのは難しいです。本を出しているかといってもそれだけでは難しいものはありますよ。いまは出版ブームということもあり、いろんな本を出した方が家元制度を勉強しにいらっしゃいます。大切なのは本を買ってくれた方々が1日3万円のセミナーに来てくれるかどうかです。しかも、一度だけではなく繰り返し来るかどうかです。そうでないと、カリキュラムを作って、標準化して全国展開を狙っても無理ですよ。

いまは家元制度も人気に火がついて、「僕も、私も、できるかも、、、」と安易に考えているお客さんが来られるのだと思いますが、やはりお客さんの中にも制度化できない方はいらっしゃるんですよね。

はい、もちろん、いますよ。彼らにははっきり言います。「君には無理!」と(笑)。できる人は受講生の20%くらいですよ。ただし、それ以外にも役立つ要素はありますから、家元制度の講座は勉強になりますよ。セミナーのやり方、全国展開の仕方など一商店としてのビジネスのヒントは詰まっています。

お話をお聞きしていると、家元制度を使い、自分のコンテンツを標準化して、マニュアルを作っていくは非常に難しいのはないかと思うのですが、どうなのでしょうか?

それは難しいですが、できる限り指導していますよ。ただし、一定の能力も必要ですね。スキルに落とし込む方法、それをわかりやすく伝える方法にはコツがあります。そういう部分ができる人がやはり、20%くらいに下がってしまいますね。

女性の方でもシニアの方でも、強力なコンテンツさえ持っていれば、起業していけるということですよね。

そうですね。うちの先生の中ではビーズの業界で女性で年間4,000万円稼ぐ主婦もいますよ。彼女自体いまは何人も先生を育成していますよ。押し花の業界でも、インストラクターをまとめている方で80歳の女性が一人で年商1億円を稼ぐ人もいるんですよ!もう、これは立派な起業ですよね。

もし、起業のコンテンツがなかったとしても前田さんのコロネットさんに行けば、なんらかのビジネスは見つかりそうですね。

そうなんですよ。例えば、マネーマネジメントの業界だとしたら、税理士さんやファイナンシャルプランナーさんがいらっしゃるわけなのですが、もともと企業で経理をやっていた方なども学びに来ます。彼らでもしっかりと勉強すれば、教室を開くことができるわけです。退職までサラリーマンとして勤めあげ、過去に蓄積した経験を生かして、先生としてデビューし、お金だけでなく生きがいを得ることもできるわけです。

女性とシニアにとってはぴったりですね!

うちのビジネスモデルで女性とシニアに向いていると思うのは、6つの報酬を与えてあげられるからだと思っています。5-10万円の報酬でも十分で、お金だけでなくポジション、スキルアップ、仲間作り、人間関係、やりがいを得ることができます。ボランティアでやりたいという方もいるし、ポジションがあることで孫のPTAで貢献できることに生きがいを感じる人もいれば、「ラジオのゲストとして呼ばれました!」とかカルチャー教室に行くと「先生、先生」と呼ばれることに喜びを感じる方もいます。そういうことを感じられる人々を200の協会と20万人の先生を通して増やすことができれば、日本は明るくなると思っています。

以前、前田さんが「シニアの起業は成功率が高い。」とおっしゃってましたよね。

そうなんです。これはあるアメリカの統計でも出ています。例えばIT業界の若い方たちの知識のストック量は1.2年のものなのですが、30年ある分野にコミットして地道やってきた人には30年分のストックがあるわけです。そういうシニアが起業してもいきなり爆発はしないかもしれませんが、堅く右肩上がりで進むので、成功率が高いのです。ですからもっとシニアの方にもがんばってもらいたいと思います。

前田さんの運営する「楽習フォーラム」のサイトはこちらです。

http://www.gakusyu-forum.net/

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